【6/19生まれ】パスカルの名言3選

西ヨーロッパ

パスカル
「人間は、
自然の中で最も弱い一本の葦にすぎない。
だが、それは“考える葦”である。
人間を押しつぶすのに、
宇宙全体が力をふるう必要はない。
湯気ひとつ、水の滴ひとつで、
簡単に命を奪えてしまうほど、人間はか弱いのだ。
それでも――たとえ宇宙が
人間を押しつぶしたとしても、
人間のほうが宇宙よりも尊い。
なぜなら人間は、自分が死ぬことも、
宇宙が自分より強いことも知っているからだ。」

バートランド・ラッセル
「人間は何の目的も見通しも持たずに
働いた原因の産物であり、
人間の起源も成長も、希望も恐れも、
愛も信仰も、すべては原子の
偶然の結びつきによって生じたにすぎない。
いかなる情熱や英雄的行為、
深い思索や感情の激しさも、
墓の向こうに個人の命をとどめることはできない。
人類のあらゆる労苦、献身、霊感、
そして人間の英知の真昼の輝きさえも、
太陽系という巨大な死の中で消え去る運命にある。」

 

パスカル
「心には、理性にはわからない理由がある。」

アインシュタイン
「直観は神聖な贈り物であり、
理性は忠実な召使いである。
しかし私たちは、召使いを称え、
贈り物を忘れてしまった社会をつくってしまった。」

 

パスカル
「人間のあらゆる悪は、
静かに一人で部屋にいることができないという、
ただその一点に起因する。」

ドストエフスキー
「1人でいることは、
飲むことや食べることと同じように、
自然な欲求なのだ。
それなのに、強制的に押しつけられる
共同生活のようなものの中に置かれれば、
人はやがて人間そのものを憎むようになる。」

圧力・応力の物理単位でもある「パスカル」はブレーズ・パスカルの名にちなんでいます。
彼はフランスの数学者・物理学者・哲学者であり、ジャンセニスム(17世紀以降流行したキリスト教思想)に影響を受けた敬虔な思想家でもあります。
また、彼はデカルト的な合理主義とも対峙しながら、理性と信仰の関係を深く探究しました。
若くして天才的な能力を発揮し、数学では確率論の基礎をピエール・ド・フェルマーと共に築き、物理学では「パスカルの原理」を提唱し、
流体力学や気圧計の発展にも大きな貢献を果たしました。

著書『パンセ』は、彼が残した断片的思索を集めた書です。科学と信仰、哲学と人生論、道徳と人間心理が鋭く交差しています。人の欲望の構造、個と共同体の関係、認識と視点、他者と自我の問題などが多面的に語られます。
また彼の思索の中には、「パスカルの賭け」として知られる独特の信仰論も含まれています。
それは「神が存在するか否かは証明できないが、存在すると信じたほうが理にかなっている」という、確率と信仰を融合させた逆説的論理です。

「人間とは何か」「私とは誰か」という問いに、
『パンセ』は今なお鋭く光を投げかけ続けています。

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