「折衷主義(エクレクティシズム)は、現代の一般文化のゼロ地点である。
人はレゲエを聴き、西部劇を観て、昼はマクドナルドの食事、夜は郷土料理を食べる。
東京でパリの香水をつけ、香港で“レトロ”な服を着る。
知識とは、テレビゲームのようなもの。
折衷的な作品には、簡単に観客が見つかるのだ。」
「他方で、コミュニケーションが現実としても問題としても日ごとに重要性を増す社会においては、
言語が新たな重要性を担うのは明らかである。」
「知識は販売されるために生産され、また新たな生産において価値を与えるために消費される。
いずれにせよ、その目的は交換である。」
「知識の主な役割が社会の機能に不可欠な要素であると決め、それに従って行動するためには、
すでに社会を巨大な機械であると見なす決断を下していなければならない。」
「高度に発達した現代社会における知識について論じたいなら、
まずはその社会に適用すべき方法論的な枠組みとは何かという予備的な問いに答えねばならない。」

【8/10生まれ】ジャン=フランソワ・リオタールの名言5選 #哲学の言葉 #ポストモダン思想 #ジャンフランソワリオタール
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ジャン=フランソワ・リオタールは、ポストモダン思想を代表するフランスの哲学者であり、代表的な著書に『ポストモダンの条件』があります。彼は、現代社会における真理・文化・情報の意味を批判的に問い直しました。
若い頃にはカール・マルクスやジークムント・フロイト、現象学に強い関心を持ち、アルジェリアでは哲学教師として勤務。反植民地主義の立場から急進的なマルクス主義グループに関わるなど、政治活動にも参加しました。1968年のパリ五月革命には思想的に共感を示しています。