【8/13生まれ】ヒッチコックの名言3選

ブリテン諸島

「ドラマとは、退屈な部分を取り除いた人生のことだ。
恐怖は“爆発音そのもの”ではなく、それを“待つ時間”にある。
私は、恐怖をスクリーン上に見せるよりも、観客の心の中に植えつけるべきだと考えている。
映画の長さは、“人間の膀胱(ぼうこう)の耐久力”に比例すべきだ。」

※要約した言葉
「サスペンス」と「サプライズ」は異なるものです。
例えば、テーブルの下に爆弾があることを観客が知らない場合、爆発の瞬間に短い驚きが生まれます。
一方で、それを観客だけが知っていると、登場人物の無邪気な会話が緊張感に満ちた時間に変わります。
つまり、観客に情報を与えることで、より長く深いサスペンスが生まれるのです。
ただし、物語の核心が“意外性”である場合は別です。

「サスペンスとは女性のようなものだ。想像の余地が大きいほど、興奮は高まる。
お決まりの“胸の大きな金髪美女”には神秘性がない。
そして、“黒いビロードに真珠”といった古臭いタイプよりも、ずっとあからさまだ。
完璧な“ミステリアスな女性”とは、金髪で、繊細で、北欧風の女性だ。」

アルフレッド・ヒッチコックは、20世紀を代表する映画監督。
「サスペンスの神様」と称され、その演出は“観客の心理”を巧みに操ることに特化していました。
『サイコ』『裏窓』『鳥』など、数々の名作で恐怖と緊張をエンターテインメントへと昇華。
彼の名言には、“具体的な例”と“構造的な説明”が含まれたものが多くある印象があります。
また、単なる感性ではなく、緻密な理論と観察眼によって恐怖を設計していたことがわかります。爆弾の話にしても、美女の描写にしても──そこには「観客をどう揺さぶるか」という明確な戦略が感じられます。
ヒッチコックは、恐怖を“作る”のではなく、“準備する”監督と言えるのではないでしょうか?
一見何気ない会話の裏に、観客だけが知る危機を潜ませ、その緊張が頂点に達した瞬間、彼は“何も起こさない”こともあれば、“すべてを起こす”こともある。
観客を魅了しながらも、彼はいつも──観客よりも一歩、心の中を先に読む事を特に意識していたのかもしれません。

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