【5/17生まれ】ジェンナーの言葉3選

ブリテン諸島

ジェンナー
「若い頃から私は、谷間の道を歩むように静かでつましい生活を求めてきました。それなのに晩年の今になって、どうして我が身を山頂へ運んでいけましょう。富や名声を目指すには、私には似つかわしい生き方ではありません。」

 

エピクロス
「もしパイトクレスを裕福にしたいのなら、彼の財産を増やすのではなく、彼の欲望を減らしなさい。」

 

 

ジェンナー
「人間の本性における最高の力は、道徳的卓越性の感覚、理性と内省の原理、他の生き物への慈愛、そして神への愛である。」

 

カント
「二つのものに心を打たれる。私の上なる星空と、我が内なる道徳法則である。」

 

 

ジェンナー
「人間が、自然本来の状態から逸れてしまったことが、多くの病気の原因となったように思われる。」

 

デビッド・クアメン
「人為的な生態系への圧力やかく乱が、動物の病原体をこれまで以上に人間の集団と接触させており、さらに人間の技術と行動が、それらの病原体をより広範かつ迅速に拡散させている。」

エドワード・ジェンナーは、天然痘ワクチンの開発によって医学史に大きな足跡を残した英国の医師です。彼は、乳搾りの女性たちのあいだで語られていた「牛痘にかかると天然痘にはかからない」という言い伝えに科学的な価値を見出し、世界で初めての予防接種を実現しました。この画期的な功績は広く認められ、ナポレオンも「ジェンナーの願いは断れない」と語ったという逸話が残されています。「ワクチン(vaccine)」という言葉も、ジェンナーが用いた牛痘(ラテン語 vacca)に由来します。今日でもジェンナーの「ワクチン」による技術や考え方は今も生きています。

天然痘の起源は不明ですが、最も古い記録のひとつは紀元前1350年のヒッタイトとエジプト間の戦争に見られます。また、570年ごろにはエチオピア軍に疫病(天然痘とされる)が広がった出来事が、イスラームの聖典『クルアーン』に神の奇跡として描かれています。

中世以降、ヨーロッパでも天然痘は流行を繰り返し、ルネサンス以降の肖像画では痘痕を描かないのが慣例となっていました。さらに、コロンブスの新大陸到来以降、ヨーロッパ人や奴隷によって天然痘がアメリカ大陸に持ち込まれ、免疫を持たなかった先住民たちは壊滅的な被害を受けました。とくにアステカやインカ帝国では人口の9割が死亡し、それがスペインによる征服を容易にした一因となったのです。

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