ナポレオンに勝利したことで名高い、イギリスの軍人・初代ウェリントン公爵。
アーサー・ウェルズリー
冷静沈着な指導力と現実的な戦略感覚で知られ、戦争の栄光だけでなく、その悲哀までも見つめた人物です。
奇しくも、彼とナポレオンは同じ1769年生まれ。
生涯にわたり比較されることとなった両雄のひとりであり、その鉄の意志から「アイアン・デューク(鉄の公爵)」とも呼ばれました。
今回はウェルズリーの言葉とナポレオン、さらに他の人々の言葉を並べ三者三様でお送りします。
ウェルズリーとナポレオン
ウェルズリー
「敗れた戦いほど悲惨なものはないが、勝った戦いもそれに劣らず悲惨である。」
ジョージ・パットン
「兵士とは、勝利を愛し、戦いを楽しむものである。」
ナポレオン
「戦争とは、一連の悲劇が最終的に勝利に至るものである。」
ウェルズリーとナポレオン
「敵が間違いを犯しているときは、それを邪魔してはならない。」
マルクス・アウレリウス・アントニヌス
「最も優れた人間は、自分を侮辱した者にすら助言し、導く者である。」
ウェルズリー
「戦争の極意とは、丘の向こう側に何があるかを推測することに尽きる。」
クラウゼヴィッツ
「戦争は不確実性の領域である。行動の基礎となる要素の四分の三は、大小さまざまな不確実性の霧に包まれている。」
ナポレオン
「戦闘の翌日に備えて新鮮な部隊を取っておく将軍はほとんど常に敗れる。」