【5/5生まれ】キルケゴールの考えを表した言葉

北ヨーロッパ

19世紀デンマークに生まれた哲学者であり、実存主義の先駆者。彼の言葉は、他人との関係に揺れ、自由に惑い、信仰と絶望のあいだで葛藤する「ひとりの人間」の内面を、これ以上ないほど深く掘り下げます。

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キルケゴールの名言

人との関わり

「結婚したまえ、君は後悔するだろう。
結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。」

「しばらく二人で黙っているといい。
その沈黙に耐えられる関係かどうか。」

「もしもあなたが私にレッテルをはるなら、それは私の存在を否定することになる。」

「人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。」

女性と男性への洞察

「女は、自分の前を通った婦人の眼が自分を注目したか、否かを直感的に悟る術を心得ている。」

「本来お世辞というものは、女の身にぴったりと当てはまる衣装である。」

「その女を手に入れることができない期間だけ、男はその女に熱狂させられる。」

「女性は“存在そのもの”として自然に生きるが、男性は“自分とは何か”と悩みながら生きる」

※キルケゴールの女性観は、19世紀の文化的背景や彼自身の孤独と葛藤を反映したものであり、今日の価値観とは異なる視点を含んでいる可能性もあります。

人の探索

「人間はなんといっても不合理だ。
人間は自分のもっている自由は決して行使しないで、自分のもっていない自由を要求する。」

「行動と情熱がなくなると、その世界は妬みに支配される。」

「哲学は踏み出す一歩一歩ごとに皮を一枚ずつ脱ぎ捨てるのだが、愚かな弟子どもは、その皮の中へもぐり込んでゆく。」

「皮肉とは、主観性に属するひとつの性質である。」

「裏切り者の中で最も危険な裏切り者は何かといえば、すべての人間が己自身の内部に隠しているところのものである。」

人の深層

「苦難の道は永くもあれば、また暗くもある。
次第に明るくなるような道は別の道である。」

「自らの挫折の中に信仰を持つ者は、自らの勝利を見出す。」

「絶望とは死にいたる病である。
自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。
それは死を死ぬことである。」

「人生は後ろ向きにしか理解できないが、前向きにしか生きられない。」

「もし私たちが、“だまされるのが怖い”という理由で愛を信じることをやめたとしたら、
私たちはそのとき、まさに“だまされた”ことにはならないだろうか?〜
眠っている人を目覚めさせるのと、
起きていながら、自分は起きていると思い込んで夢を見ている人を目覚めさせるのとでは、
どちらがより困難だろうか?」

セーレン・キルケゴール

キルケゴールは当時の哲学界を席巻していたヘーゲルの影響を受けつつも、思弁的合理主義に反して、
体系や客観性よりも「主体としてどう生きるか?」「真理とは主観性である」とする立場を貫きました。

若き日に婚約した女性レギーネ・オルセンを、
愛しながらも“自分には彼女を幸福にする資格がない”と感じて婚約を破棄しました。
彼にとって「愛するとは、所有することではない」「愛ゆえに去る」という選択だったのでしょうか。

キルケゴール自身が自らの生を“呪われたもの”と感じていた節があり、陽だまりのような存在だったレギーネを、自分の「憂愁」の世界へ巻き込むまいとしたのかもしれません。
一方で、性的または身体的な理由が彼の葛藤の背景にあったのではないかと指摘する研究者もおり、
この破局の真相は、今なお謎に包まれています。

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