ガウディ
「直線は人間に属し、
曲線は神に属する。」
ロバート・ヘンライ
「曲線は、
直線と対比されてはじめて、
その本来の力を発揮する。」
ガウディ
「自然界には直線も鋭い角もない。
だから建物にも
直線も鋭角もあってはいけない。」
エドゥアール・マネ
「自然に線など存在せず、
ただ色の領域が
互いに押し合っているだけだ。」
ガウディ
「私がこの教会を完成できなくても、
後悔する理由はない。
私は年老いるが、後に続く者たちがいる。
常に守られるべきなのは作品の“精神”であり、
その命は、それを受け継ぎ、生き、
具現化する世代に委ねられるのだ。」
G・K・チェスタトン
「完成された物語は、
その人に明るく文学的な意味での
“不朽”を与えるかもしれない。
だが、未完成の物語は、もっと本質的で、
より奇妙な別の“永遠性”を示唆する。」
アントニ・ガウディは、スペイン・カタルーニャ出身の建築家です。代表作サグラダ・ファミリアの建設は当初、建築家フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビリャールの設計で1882年に始まりました。しかし、施主側との度重なる意見の対立により、彼は翌年に辞任。その後任として、当時まだ無名だったガウディが2代目主任建築家に抜擢されました。以降ガウディは宗教関連以外の依頼を断り、この教会の建設にすべてを捧げることになります。
1926年6月7日、74歳のガウディは段差に躓いて転倒した際に、路面電車に轢かれ重傷を負いました。晩年は身なりを気にせず、事故当時も身分証を持っていなかったため、通行人に浮浪者と誤認され、手当が遅れたと伝えられています。そして、事故から3日後に病院で息を引き取りました。彼の遺体はサグラダ・ファミリアの地下に埋葬され、未完の大聖堂は今なお彼の“精神”を宿しながら未来へと継がれています。