【5/16生まれ】フリードリヒ・リュッケルトの名言2選

西ヨーロッパ

リュッケルト
「私たちは多くを学ぶが、やがてそれを忘れてしまう。
だが目標にたどり着くには、その道のりをすべて踏みしめて進まねばならない。」

 

スティーブ・ジョブズ
「何かを成し遂げるためには、“何をするか”より、“何をしないか”を決めることの方が重要だ。」

 

 

リュッケルト
「青春も、熱意も、優しさも、春の日のように儚いもの。
だからこそ、わが心よ、その短さを嘆くのではなく、楽しむのだ。」

 

セネカ
「私たちに与えられた時間は決して短くはない。だが、私たちはその多くを浪費してしまう。
人生は、本来なら偉大なことを成し遂げるのに、十分すぎるほど与えられている。
それをすべて善きことに用いるならば、人生は十分に長いのだ。」

フリードリヒ・リュッケルトは、ゲーテの『西東詩集』以降に広がった東洋文化の潮流を、さらに深化させたドイツの詩人・東洋学者です。
語学の天才としても知られ、約70種類の言語に通じ、世界各地の言語や文化の研究に情熱を注ぎました。

グスタフ・マーラーやロベルト・シューマンは、リュッケルトの詩を用いて作曲をしました。
人生の哀しみと優しさを同時に見つめるまなざしは、彼の詩に深い叡智を与えています。

今回並べた名言からは、「価値観や視点の違い」が見てとれますが、
解釈次第では、対立というより「補完的」な関係にあるとも言えるかもしれません。

今のあなたにとって、誰の言葉が最も共鳴したでしょうか?

リュッケルトの言葉には、何かを深く学ぼうとする者の誠実さと忍耐がにじみ出ています。
彼自身、70もの言語を学ぶ中で、一見すると回り道に思えるような学習や忘却を、幾度となく経験したのかもしれません。
それでも「すべての道のりを踏みしめて進まねばならない」と語る彼の言葉には、積み重ねの尊さが宿っています。

とはいえ、ジョブズの「何をしないかを決める」という考え方も、現代において非常に示唆に富んでいます。
人類は、狩猟時代から農耕時代へと移り変わる中で、「時間」をより強く意識するようになったとも言われます。
さらに数千年の時を経て、情報が溢れ、あらゆるものが効率化されたこの時代。
私たちはかえって「時間は有限だ」と、強く意識せざるを得なくなっています。
そんな現代では、ジョブズの言葉のほうがより鋭く共鳴するとも言えます。

捨てる覚悟ができずに支障をきたすこともあれば、失敗し、遠回りした経験こそが、
私たちを“私たち”たらしめている場合もあるのかもしれません。

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