【6/2生まれ】サドとカリオストロの名言2選

西ヨーロッパ

サド
「欲望の対象には暴力を振るわねばならない。
それが屈服したとき、快楽はより大きくなる。」

 

カリオストロ
「初恋の喜びを経験したことがあるあなただけが、
私の気持ちを理解できる。
あなただけが、十か月の苦しみの後に
訪れる最初の至福の瞬間が
どのようなものかを理解できるのだ。」

 

 

サド
「他人の苦しみを見ることは人にとって快楽であり、
他人を苦しめることはさらに大きな快楽である。」

 

カリオストロ
「私は人々に自分の望むことを信じさせるのではなく、
彼らが望むことを信じさせることで楽しんでいる。」

マルキ・ド・サドは、フランスの貴族であり、作家です。彼の名は「サディズム」の語源となっており、人間の欲望、権力、暴力を描いた挑発的な作風で注目されました。彼の作品は、18世紀末の啓蒙思想とは一線を画し、倫理や道徳を揺るがす過激な内容を含んでいます。生涯の中で監獄や精神病院にいて、特に晩年はパリ郊外のシャラントン精神病院で過ごしました。サドは「性は食事や飲み物と同じくらい重要であり、その欲求は抑制や偽善なしに満たされるべきである」といった思想を示し、徹底した享楽主義者の一面を見せています。

一方、アレクサンドロ・カリオストロは、18世紀イタリア出身の錬金術師や神秘主義者として名を馳せた人物です。ヨーロッパ中で「魔術師」として知られ、華やかな社交界で存在感を示しました。彼はバラ十字会やフリーメイソン、秘密結社との関わりを自称し、そのカリスマ性と謎めいた言動で注目を集めました。後に「マリー・アントワネットの首飾り事件」に巻き込まれたことが原因で投獄され、評判を大きく落としました。カリオストロについては「質素で禁欲的な生活を送り、肘掛け椅子で眠り、チーズを主食としていた。」と語られることもありますが、実際には派手な生活を送り、贅沢な社交界に身を置いていたとも伝えられています。こうした虚実入り混じる逸話により、カリオストロは歴史に不可解な影を落とす存在として語り継がれています。

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