近代社会の成り立ちを深く掘り下げ、「資本主義」「国家」「政治」の本質を鋭く見抜いた社会学者マックス・ヴェーバー。プロテスタントの倫理と資本主義の関係を論じた彼の視点は、現代を読み解く鍵とも言えます。
マックス・ヴェーバー
1864年4月21日 – 1920年6月14日
今回は、そんなヴェーバーの思想を軸に、3つのテーマごとに経済学者、哲学者、政治家の考えを表す言葉や名言をご紹介します。
ヴェーバー
「資本主義の精神とは、利潤の追求を使命とする倫理である。だがやがて、それは“鉄の檻”へと変わる。」
ケインズ
「資本主義は、善でも悪でもない。単なる道具である。いずれ“人間らしさ”の世界へと回帰すべきだ。」
ハイエク
「自由とは、私たちが望まない結果をも受け入れることだ。」
ヴェーバー
「国家とは、ある特定の領域内で、正当な物理的暴力の行使を独占する人間共同体である。」
ホッブズ
「自然状態(政府や法律がない状態)での人間の生活は、孤独で、貧しく、汚く、野蛮で、そして短い。」
フーコー
「権力とは、一つの制度でもなく、一つの構造でもない、ある種の人々が持っているある種の力でもない。それは特定の社会において、錯綜した戦略的状況に与えられる名称なのである。」
ヴェーバー
「政治とは、情熱と判断力をもって、固い板をゆっくりと穿つようなものである。」
チャーチル
「政治家に必要な能力とは、明日、来週、来月、来年何が起こるかを予言すること。そしてそうならなかったときに理由を説明できることである。」
アリストテレス
「人間は自然本性的に国家を形成する動物である。」