シェイクスピアとドラクロア
シェイクスピア
1564年4月26日(洗礼日) – 1616年4月23日
ドラクロア
1798年4月26日 – 1863年8月13日
鋭い人間観察眼で、人間そのものを言葉で描き出した劇作家シェイクスピア。
『ハムレット』『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』など、時代を超えて愛される作品を数多く残しました。
一方、歴史的な出来事や、文学作品を絵画として翻訳するような独自の構想に基づいた作品が印象的なドラクロア。『民衆を導く自由の女神』『サルダナパールの死』『キオス島の虐殺』など、時には強い賛否を巻き起こしつつも、革新的な作品を作り上げていきました。
シェイクスピアの言葉からは、人間の深層心理や社会の本質への鋭い洞察が感じられます。
片やドラクロアの名言は、天才に関する言及が目立つ印象がありますが、今回はシェイクスピアと並べるにあたって、ドラクロアの様々な側面を表す名言を選びました。
シェイクスピアの作品での言葉などと並べて、ドラクロアの名言をご紹介します。時代、分野、視点も異なる二人ですが、言葉を並べてみる事で思いもよらぬ共鳴や発見が生まれるかもしれません。
2人の名言
シェイクスピア
「この世はすべて舞台、人はみな役者にすぎぬ。」
ドラクロア
「人間の魂は翼を持っているが、肉体という獄吏によって厳しく制限されている。」
シェイクスピア
「恋は目ではなく心で見る。だから、翼あるキューピッドは盲目に描かれるのだ。」
ドラクロア
「私は仕事に向かうとき、他の人が愛人に会いに行くように急ぐ。そして、仕事を終えて戻るとき、孤独の中で、あるいは追い求める気晴らしの中で、恋人たちの悩ましい喜びとはまったく異なる魅力的な記憶を持ち帰る。」
シェイクスピア
「私たちは自分が今何者であるかは知っているが、何者になり得るかは知らない。」
ドラクロワ
「人生で最も悲しいことのひとつは、誰一人として私たちを完全に知り、理解してくれる人がいないということだ。」
シェイクスピア
「芸術は自然に向けられた鏡である。」
ドラクロワ
「真の芸術家は表面を超えて存在の本質を捉える。」
シェイクスピア
「急な丘を登るには、最初はゆっくりとした歩みが必要だ。」
ドラクロワ
「始める前にはひたすら学べ。しかし一度始めたなら、たとえ間違えてもよいから、自由に実行せよ。」
シェイクスピア
「簡潔さは機知の魂。」
ドラクロワ
「すべてにおいて完璧を求める芸術家は、何一つとしてそれを達成できない。」