フッサールは、数学の研究から出発し、哲学を厳密な学問として確立することを目指しました。
フッサールとウィトゲンシュタイン
エトムント・フッサール
1859年4月8日 – 1938年4月27日
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
1889年4月26日 – 1951年4月29日
フッサールは「現象学」という新しい哲学的手法に到達しました。
今回は言語と世界の関係を探究したウィトゲンシュタインと合わせてご紹介していきます。
名言3選
フッサール
「すべての意識は、何かについての意識である。」
ウィトゲンシュタイン
「言語の限界が、私の世界の限界を意味する。」
フッサール
「私は教え諭すことを求めず、ただ導き、私が見るものを指し示し、描写することだけを求める。」
ウィトゲンシュタイン
「私の哲学の目的は、蝿が瓶の中から出られるようにすることだ。」
フッサール
「現象そのものへ!」
ウィトゲンシュタイン
「語りえぬものについては、沈黙しなければならない。」
二人の考えとは?
これらは彼らの名言の一部ではありますが、フッサールは「意味の生成と構成」を探求し、ウィトゲンシュタインは「意味の限界とその認識」を示そうとした様にも見えます。
フッサールの「現象学」とは、私たちが物事をどのように経験し、意識するかを、先入観を排除して直接的に観察・考察する哲学的手法です。
また、同じ対象に対しても人により認識が異なることから、対象でも体験者でもなく、「個々の体験という現象そのもの」に焦点を当てて考察していきました。