ゴーギャン
「私は見るために目を閉じる。」
ピカソ
「私は物を、目に見えるままではなく、
私が“思う”ように描く。」
ゴーギャン
「芸術とは革命か、さもなくば模倣である。」
C・E・M・ジョード
「創造性とは、自分の情報源を
隠す方法を知っていることである。」
ゴーギャン
「色彩！なんと深く神秘的な言語だろう、
夢の言語だ。」
ワシリー・カンディンスキー
「色は魂に直接作用する力である。」
ポール・ゴーギャンは、フランスの画家であり、ポスト印象派を代表する一人です。かつて株式仲買人として成功していた彼は、すべてを捨てて芸術に身を投じ、南仏アルルでフィンセント・ファン・ゴッホと”黄色い家”で共同生活を送りました。2人は“南方の芸術家共同体”を夢見て創作に励みました。しかし、性格や芸術観の違いから次第に対立していったのではないかという説もあります。諸説ある「ゴッホの耳切り事件」にはゴーギャンが関係しているとも言われています。ゴーギャンが所有していたフェンシング用の剣が関係している可能性や、ゴッホが切った自分の耳を娼館の女性に届けたとする説など、現在もさまざまな推測がされていますが、真相はいまだにはっきりとは分かっていません。
その後、ゴーギャンはパリの喧騒から理想郷を求めてタヒチへ渡り、現地の神話や女性たちを題材に、鮮烈な色彩と大胆な形で“内なる真実”を描き続けました。現実の再現ではなく、象徴性に重きを置いたその芸術は、当時の理解を超えていましたが、後にモダンアートの先駆けとして高く評価されることになります。
