バイキングの時代を描いた歴史漫画ヴィンランドサガ

ブリテン諸島

悪い人や良い人の基準に迷いがある時は、ヴィンランドサガに触れると何かが見えてくるかもしれません。バイキングの歴史を描いた漫画は珍しく歴史漫画が好きな方でヴィンランドサガに目を通したことのない場合は必見な作品と言えるでしょう。

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ヴィンランドサガとは


北の海賊たちが世を席捲していた時代のストーリーを題材にした漫画です。他者とはまるで違う次元にいるかの様に無双の強さを誇る父を、主人公は自分のせいで目の前で殺されてしまいます。これが発端で主人公は殺伐とした修羅の道を進むことになります。父を殺した兵団の長に従事し、手柄をあげるたびに報酬として長と決闘をします。そのため父を殺した者への復讐バトル漫画とも言えます。

Pexels / Pixabay

そして様々な人間模様や哲学、人々の生き様が詰まった魅力的な作品とも言えるでしょう。改めてバイキングの時代の歴史を学ばせてくれる歴史漫画でもあります。民族や国が淘汰と栄華を極める栄枯盛衰の流れを漫画を通して整理することも出来るかもしれません。

バイキングの歴史

蒙古以前の略奪者として、特に連想され易いバイキングですが、実際にこのような感じだったのかもと考えさせられました。またケルト、アングロサクソン、デーン人、繰り返されるブリテン島の侵略の歴史などに関しても触れられており、興味深かったです。しかもこの作品では老いた人物が非常に強いです。

ヴィンランドサガを観て、過去のデーン人とブリテン島の関係をビジョンとして浮かべ易くなりました。ちなみに漫画の方がややアニメよりエグい描写があり、実際あの時代はリアルにこんな感じだったのかなぁと考えさせられます。

ヴァルハラの由来

作品ではヴァイキングたちが戦って死んだ場合、ヴァルハラ(walhalla)に行けるという印象的なフレーズが何度か出てきます。ヴァルハラはドイツ語であり、古ノルド語ではヴァルホル(valhöll)となります。またスウェーデンではヴァルハルと名の付く山が幾つかあるそうです。

valとは殺害などを意味するvarlからきてると言われ、hallaはhollから来てると言われており屋根付きの部屋などを意味しています。ただhallaに関しては、岩などを意味する古ノルド語のhallrから来ているのではないかという説もあります。ちなみに戦で死ぬ者を選んだり、ヴァルハラに戦死者を連れいく役目を担うヴァルキリー(古ノルド語valkyrja)のvalの部分もvalrから来ています。

ヴィンランドサガの見所

気に入った方はDVDがすでに出ているためそちらを購入するのも良いでしょう。作中で特に見所と言えるシーンに関してご紹介していきます。最初から飛ばさず観ることで余計シーンに深みが増してきます。それでは早速ヴィンランドサガの注目すべきポイントを見ていきましょう。

人が覚醒する時はこんな時かもしれない

愛とは何か、人を大事に思うことは何なのか、アニメ版のエピソード18の王が覚醒するシーンで語られています。「男子、三日会わざれば刮目して見よ」ではないけれども、人が変わる時はこのような時なのかもしれないと思いました。

クヌートの覚醒

作中でも特に必見のシーンと言えます。心持ち一つで人はここまで変わるのかと思うほどクヌートは別人の様になります。世界の見え方が変わり、そこにまるで何かワンピースが入っただけで、クヌートの全てが繋がり英雄に変貌すると言った感じでしょうか。

クヌートの帰還

クヌートの帰還とスヴェン王の対峙のやりとりも手に汗握ります。おそらくこのシーンから断片的に見た場合はそこまでグッとくることはないかもしれませんが、作品を通してみた場合より作品に引き込まれます。スヴェン王の支配者の考え方とそれを把握して立ち回るアシェラッドも見ものです。

クヌートが英傑たちを引き連れる

クヌートの覚醒により、クヌートを争奪しあっていた英傑が今度は盟友になります。それぞれが求めるものをクヌートに見出し二人はクヌートと共に歩みます。個人的にはアニメのエピソード18のシーンは、何度も観返してしまうほどの素晴らしいシーンです。結果を知っていても何度も見入ってしまいます。

またトルケルが従者となった時、アシェラッドがクヌートにあることを告白します。怒りの感情ももちろんクヌートの顔に現れてはいますが、このシーンを見るとクヌートが覚醒した時の牧師とのやりとりを思い出します。

まるで別人のように生まれ変わったクヌートの言葉や対応、トルケルが従う様は見もの言えるでしょう。クヌートは作中の猛者たちを従えることになります。トルフィンに関しては少々複雑な主従関係ですが。。。

時折顔出す英傑たちの怒りの描写

特に印象的な瞬間とも言えることと言えば、何事にも動じないように見える人物でも、時折感情的な表情を見せる描写と言えます。その点では主人公であるトルフィンは、アシェラッドや覚醒クヌートとは対照的な存在とも言えるでしょう。

アシェラッドはどのような状況でも平然としており、たびたび戯けている食えない人物です。そのような人物ですが、時折感情的になる場面もあります。実際怒鳴ったり声上げたり粗暴なときもありますが、それとは違う感情が込み上げてるシーンが幾度か出てきます。アシェラッドも生きてるんだと感じさせてくれます。

人物紹介

ここで紹介する他にも多くの魅力的なキャラクターがいますが、特にアニメ版で個人的に印象に残る人物に関してご紹介していきます。主要人物であるトールズ、クヌート、トルケル、アシェラッドに関して見ていきましょう。敢えて主人公であるトルフィンに関しては述べてません。多少漫画ベルセルクの登場人物と照らし合わせています。

トールズの存在感が増して行く

章を重ねるごとに死んでしまったトールズの存在感が増していきます。トルケルがトールズを語るシーンも必見です。トールズの発する「本当の戦士」というテーマはトルフィンだけではなく、他の人物たちの口からも発せられます。

クヌートはグリフィス?

トルケルが人を集めてのんでるときに、殿下万歳って言われている微笑む時は、ベルセルクのグリフィスみたいです。容姿や物腰がややグリフィスと似ていますが、また違ったキャラクターであり非常に印象的とと言えるでしょう。

豪傑トルケル

巨大な双戦斧を振り回す豪放磊落な上背が非常にある豪傑です。基本には戦馬鹿ではあるけれど、一本芯の通った人物でもあります。殺伐とした世界観の中に、読み手に休息をもたらすコミカルな存在でもあります。しかしそのおちゃめっぷりと強さは、実際に対面したならば身の毛もよだち、体が動かなくなってしまうモンスターに映るでしょう。

ベルセルクのワイアルドのような陰のような明るさを持つモンスターではなく、まさに陽のような明るさを持つモンスターと言えます。「ロンドン橋落ちた〜」の元ネタである戦いでトルフィンと戦うシーンは必見のシーンです。

作中で特に魅力的な人物アシェラッド

剣術にも優れ、頭脳明晰で冷酷な人物です。悪党であることは間違いありませんが、非常に魅力的な人物と言えます。また人々に対する接し方や対処の仕方は、作品を読んでいくといかにもアシェラッドらしいと感じてくるでしょう。悪党と英傑の流儀を併せ持つような感じもありますが、そのような括りにするよりはアシェラッドの流儀と表現したほうがしっくりきます。

アシュラッドだと思っていた、、、

余談ですがずっと灰まみれだからかアシュラッドだと思ってました、、、どうやらアシェラッドだと言うことに記事に書いてみて初めて気づきました。アニメを観ててもずっと気付かなかったなぁ。耳悪いんだろうか、、

父オラフとは?

オラフと名前と似たよう名の王ヴィンランドサガで描かれる時代に二人いました。スウェーデンの王を名乗ったオーロフは、スヴェン1世と組んでノルウェイ王であるオーラブ1世を倒したされています。オーロフもオーラブもどちらもオラフに近い名前ですが、アシェラッドの父はこのどちらかなのでしょうか?

ただスヴェン王にクヌートが謁見した際にアシェラッドが同行した時、名を聞かれオラフの子と名乗ります。しかしオラフがスヴェン王が共闘もしくは倒した王であるならもう少しリアクションがあってもいいはずですが、特にスルーしていたので前述の2人のように、そこまで有名でない人物だったのかもしれません。

ヴィンランドサガを観るならアマゾンプライムがおすすめ

先月からピッコマのアプリでヴィンランドサガを読んでいたですが、1日1話しか無料で読めなかったこともあり、一気読みたくなってきたところで、今アマゾンプライムでヴィンランドサガが無料で全話観れることに気付きました。丁度正月だったこともあり、一気に観てしまいましたが、久々に面白い作品を観れて良かったです。

アマゾンプライムは時間をおけば?何度も入り直し出来るみたいなので、何かamazonで買い物しては無料期間でアマゾンプライムを利用してました。何か買い物をしたついでにアマゾンプライムに入るは非常に便利だと思います。アニメ版のヴィンランドサガを即座に観たい方はアマゾンプライムで観るのもおすすめです!ちなみに「Amazonプライム会員に登録する」←をクリックし登録するとプライム会員になれます。

私の場合はヴィンランドサガはアニメ版までのストーリー以降も気になったため、結局続きである漫画版を電子書籍で購入しました。去年クヌートが王になるまでのストーリーがテレビで放送されました。ヴィンランドサガの名前は結構前に聞いたことがあったため、去年やっとアニメ化したことに驚きました。その続きのヴィンランドサガのストーリーがアニメ版で出たなら今度は見逃さないようにしたいです。

アニメ版と漫画版の隙間はピッコマで

ピッコマは漫画作品によってはお試しで読めるアプリです。アニメ版の続きのストーリーを読みたい場合は、9巻から購入すると良いでしょう。ただアニメのストーリーはほぼ8巻までの話なのですが、アニメの最終話以降の数話が8巻の終わりにあります。おまけのような話ではないので、9巻に行く前に読んだ方が良いでしょう。ピッコマを使用したい方は携帯のアプリ検索でピッコマを探すとすぐに出来ます。

いつまでピッコマで無料で行っているか分かりませんが、丁度8巻の終わりが現在(2020年1月8日)なら基本1話づつではありますが、試し読みすることが出来ます。アニメの以降のストーリーを知りたい方は今の内に読むと良いでしょう。アマゾンプライムのアニメ版もいつまで見放題で観れるか分からないため、ご関心のある方は今の内に観ましょう。

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私は最終的にはフルで電子書籍の漫画の方を読む予定です。ただなんとなく気になる方は見放題や試し読みを駆使して読んでみることもおすすめします。ハマる人には非常にハマる作品です。

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