今話題の映画のAd Astra(アド・アストラ)を見てきました

雑記

ブラッド・ピット主演の宇宙物の作品であるアド・アストラを見てきました。宇宙ものであるのですが、意外にヒューマンドラマが根幹にある少し変わった印象を受ける映画でした。今回の記事ではアド・アストラの見所について触れていきます。

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アド・アストラの概要

少々ネタバレがありますので、まだ見ていない方でまっさらな形で作品を鑑賞したい方は、この記事を読むことをおすすめしません。

ブラッド・ピット役の主人公の父親は、宇宙の探索で英雄でした。しかし、父は探索の半ばで消息を絶ってしまいました。主人公は父の後を追いかけるように、とても優秀な宇宙飛行士となっていました。

主人公はどんな危機的な状況に陥っても心拍数が揺るがなく冷静な判断ができます。任務を遂行したり、生存する上ではとても優れた人物でもありました。

pixel2013 / Pixabay

ある日、主人公はお上から自身の父が生きていることを知らされます。また、現在地球や他の惑星に悪影響を及ぼしている元凶が自身の父親の可能性があると告げられます。

父の真相を確かめるため主人公はその捜査に協力することになりました。父がいると思われる惑星は、海王星なので太陽系の中でも地球からはかなり遠くに位置します。

WikiImages / Pixabay

道中では、火星を経由した時に火星の管理官らしき女性から父に関する衝撃的な事実を告げられ、ブラッド・ピットの心に衝撃が迫ってきました。

父のいる海王星に到達するまでの流れでは、主人公は目的のために、結果父と同じような行動をして、父まで辿り着くことになります。

しかし、父は海王星で果てることを選び結局永遠と別れとなってしまいます。そして、主人公は地球に無事帰還して物語は幕を閉じます。

きっかけ

Derks24 / Pixabay

実を言うとそこまでSFものを映画館まで足を運んでみることは今までなかったですのが、ある友人に「アド・アストラ」を観に行こうと誘われたので行くことになりました。

その友人は生物学を専攻していたのですが、宇宙にも興味があるそうで、SF映画である「アド・アストラ」をピックアップしてくれていました。

その友人と言うのはフランス人でファッションデザイナーとして日本でも活動するために現在東京にいます。そこでとある縁で知り合うことになりました。

mohamed_hassan / Pixabay

私は歴史が好きで、友人とは興味が沸くものが違うのですが、お互いの趣味の話をする上で意気投合し最近仲良くなりました。

ただ生物学や言語に関すること、それにファッションに、宇宙の話と幅広い範囲から話が展開され、私にとっては興味深い人です。またフランスという国についても、いろいろ快く教えてくれてとても感じの良い人です。

carlosalvarenga / Pixabay

そんな友人が観に行きたい映画なのだから、余計「アド・アストラ」に期待を寄せました。とりあえず、予備知識も何もなしで映画館に行って、そこでブラッド・ピットが主演と言うことも初めて知りました。

ちなみに「アド・アストラ」って何だろうと思った方もいるかもしれません。こちらに、「Ad Astra(アド・アストラ)」の意味について述べて記事がありますので、気になった方は是非ご覧ください。

話題映画のタイトルAd Astra(アド・アストラ)の意味-ラテン語-
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アド・アストラの演出面について

geralt / Pixabay

まずは、演出面に対して目を惹かれるものがあったのでそちらについて述べていきます。

SFものと言えば、スターウォーズなどがありますが、私が最近よく見ていたのは「オーヴィル」というスタートレックのようなSFパロディドラマをよく見ていました。

そこまで宇宙ものが詳しいわけではないのですが、個人的に感じた事を書いていきます。

引き込まれるような演出

WikiImages / Pixabay

宇宙で使われている車に乗りながらガンアクションが展開されたシーンがあるのですが、映像自体CGというよりは何かアナログ的な感じがあって妙に引き込まれました。

もちろん映画館だけにガンの音も迫力がありました。何か昔の宇宙到達時の映像を思い起こさせるような感じもするのか、車に疾走感があって、映画館ならではガンの音の迫力に不思議な気分になりました。

ただ、宇宙空間ではあのような感じでガンの音が聞こえるのだろうかと、ふと思いました。友人なら知ってるかもしれないと思ったのですが、聞くのを忘れていしまいました。

バトルシーンについて

Yuri_B / Pixabay

「アド・アストラル」では、何度か肉弾戦のバトルが繰り広げられます。無重力の中つかみ合いをしている感じで描かれているのですが、実際あんな感じになるんだろうなぁと思いながら観ていました。

知的地球外生命体の話題が作中で出てくるのですが、一切登場しません。しかし、飛行船の中に動物が飼われていて、ヒヒのようなものに船員が襲われるシーンがありました。

ただ、ヒヒのようなものが人を襲うシーンでは何かとても素早い感じで襲ってきていました。宇宙にいるので、とても機敏に動けるようになったのかもしれません。

印象的な通路のシーン

Xpics / Pixabay

バトルシーンもそうですが、たびたびトンネルのような通路を進むシーンが登場します。まるで、人生の道というものを示唆するようなシーンで目に焼き付きました。

少し暗くてその先には光が見えたり、気のせいかずっと真っ暗だったりしたような路があったりしたような記憶があり、なにか心にくるものがありました。

映画を観た後、友人とトンネルのようなところを歩くたびにその話で盛り上がりました。

個人的な感想ではなぜかごみ屋敷を思い出した

ArtTower / Pixabay

主人公の父親は海王星に停めてある船のようなものでずっと暮らしていました。

その船からは父親と船員がもめた時に、船員の一人が行った行為によりずっと妨害電波のようなものが出ていて、地球にまで深刻な影響を及ぼしていました。

地球に対して父親から応答はなく、そのために主人公が行くことになりました。ただ、上層部の方では基本的には父親ごと船を破壊する予定に傾いていたようです。

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結局主人公が海王星にまで到達して、父親と会うことができました。そして、父親を説得して船を爆破して帰ろうという話になったのですが、船から外に出たとたん父親は離脱して、広大な宇宙へと消えてしまいました。

そして、主人公は独りで帰ることになりました。父の宇宙での研究成果はとても素晴らく精巧だったのですが、そこには最終的に何もありませんでした。

その時のセリフがとても印象的で、この映画で一番心に残っています。

1866946 / Pixabay

「身近に存在する物を見ようとせず、はるか彼方にあるものを追い求めたが、そこには何もなかった」正確な表現は忘れてしまいましが、このようなことを言ってました。

このセリフは、父だけでなく主人公にも当てはまるもので、私自身を思い返してしまうような気分にもなりました。

人間の内面に迫る

GDJ / Pixabay

「アド・アストラ」で印象に残ってる言葉に、心理検査という単語がたびたび登場します。エリートで完全無欠な主人公ですが、私生活では離婚していたりと多少人間関係に関して影を落とすところがありました。

父との接触の任務に就く前の面談で離婚について聞かれた時には、自身が危険な仕事をしている為、家族を巻き込みたくないという理由で離婚したと、優等生らしい最もらしい答えで質問者を納得させてました。

そんな揺るがない主人公が、ストーリーを通して心が変化していく様は非常に生生しく伝わってきました。

Free-Photos / Pixabay

強硬手段にでたり、多大な犠牲を払って結果を追い求めた結果、そこには何もないただの虚無が待ち受けていたというシナリオにもなっていたように見えます。

追い求めた結果、虚無ではなく何かしら成果も得る可能性も高いですが、時にはここまで何もない現実を突き付けられることもあると言えます。

もしくは、仮に成果を得たとしても、大きな意味ではすべて虚無なのではという話とも言えます。

ivanovgood / Pixabay

今の世の中は、いや昔からそうだったのかもしれないけれど、結果というものが一番重きを置かれているようなところがあります。そんななか、もっと人間の弱さや内面にも目を向けようと伝えているようでした。

そして観終えたときに、ごみ屋敷に立てこもってる自身のオヤジを説得して家から出そうとするような話を、壮大な宇宙というステージを舞台に描いているようなだなと思ってしまいました。

電波妨害のようなものを結果的に生んでいたり、オヤジが何もない残骸や死体が溢れている中、そこに意固地に居座り続けているからか、そんなイメージを持ったのかもしれません。

アド・アストラという同名の漫画が存在!?

実は同名の漫画あり、こちらは宇宙ものではなく大スキピオを主人公にしたハンニバルとの戦いを描いた作品です。

二人の中心人物の幼少期から最後の対峙に至るまでを描かれたもので、こちらの作品も非常に面白いです。

こちらにより詳しくご紹介している記事がありますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

大スキピオとハンニバルを描いた漫画「アド・アストラ」-南欧編-
皆様は「アド・アストラ」という漫画をご存知でしょうか。ポエニ戦争でもっとも目立っていた名将ハンニバルが活躍する戦いで、古代の中でも特にインパクトのあります。今回は、そんな大昔の戦いであるポエニ戦争を舞台にした漫画「アド・アストラ」についてご...

宇宙ものというより人の内面に迫った作品

geralt / Pixabay

エリート役も似合うブラッド・ピットですが、少々この作品では今までの彼とは違った印象を受けるような仕上がりになっているように見えました。

あまり宇宙ものを沢山観たわけではありませんが、どちらかという宇宙ものであって宇宙ものでないような作品であり人間の内面がクローズアップされた、誰しもが何かを感じるような作品となっている感じがしました。

宇宙ものをあまり見ない方や、興味のない方にも、「アド・アストラ」は非常におすすめしたくなる作品だと思いました。

Ad Astra(アド・アストラ)の意味に関する記事はこちら

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漫画「アド・アストラ」に関する記事はこちら

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