マダガスカルの人々の祖先はインドネシア人?!

アフリカ

アフリカ大陸の東南に位置し、インド洋に浮かぶ島にマダガスカル島があります。その大きさは日本と比較すると1.6倍もの大きさです。そしてマダガスカルに住む人々や文化はアフリカというより、東南アジア的な雰囲気があります。果たしてそこにはどのような理由があるのでしょうか?

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

マダガスカルの人々の祖先はインドネシア人?!

結論から言うと、一説にはマダガスカルの人々の祖先は今のインドネシアの辺りに住んでいた人ではないかと言われています。インドネシアと言えば、おおよそ80年前の人類と言われる、ジャワ原人が発見された地です。時を経て中国やインドの中継点となり、さらにはアフリカとまで大昔に交流があった海の民であったとも言われています。インドネシアには遥か昔から外来の文化との接触があったようです。

マダガスカルの主食は米

一説には少なくとも1500年前には既にアフリカに渡っていたとも言われています。マダガスカルの人々の主食は米です。彼らに稲作を教えたのは、インドネシアの人々だと言う話まであります。ただ、それより以前である紀元前350年から550年ほど前に、オーストロネシア系の人々がインドネシアの辺りから当時のカヌーを用いてマダガスカルに到着し、稲作が根付いたという説もあるようです。

どのような航路で行ったのか?

航路については諸説あり、インドネシアから真っ直ぐマダガスカルに着いたという説や、陸に添いながら航海をし、インドやアラビア半島などをつたってきたという説もあります。個人的には幾つか西方を目指したマレーのグループがいたように思います。ただマダガスカルにたどり着き定住したのはどこにもよらずに、直のグループのように思います。

なぜなら文献や口伝としては残っていませんが、他の地域よりマダガスカルの方が圧倒的にマレーの人々の痕跡があるからです。現にマダガスカルの言葉はマレー語などに近い言葉であり、どちらの説も非常に信憑性があると言えるでしょう。

マダガスカル語は世界の言語の中でも母音が少ない

アフリカの近くにありながら、言語の音が複雑でなく、さらに母音に関してはわずか4つしかありません。マダガスカル語の母音は世界の言語の中でも少ない方です。世界の様々なエリアとアフリカの言語に関しての記事があります。ご関心のある方はこちらも合わせてご覧ください。

アフリカに近い言語ほど音素が増える?アフリカから遠くに位置する日本の言語は音素が少ない?(1-2)
人類発祥の地であるアフリカから遠ければ遠いほど音素が少ない言語になるという話があるようです。確かに日本の言語は音素が少ない言語であり、アフリカからは遠い位置にあります。音素とはどのようなものなのか、そして世界各国の音素の数を比較してみましょ...

文化のるつぼ

街並みには様々な地域の文化が混ざり合い、珍しい動植物がいます。稲作だけではなく、東南アジアに伝わる伝統的な楽器、吹矢、カヌーまであります。そしてインドネシアの地域らしい高床式住居や、様々な宗教が伝来する前からある祖先崇拝的な考え方も、マダガスカルには受け継がれているようです。

紀元前のインドネシアからの定住者からは一度きりなのか?

上記の文化は紀元前からあったかは定かではありませんが、これだけの文化を継承していると言うことは往来は一回だけではないのかもしれません。たまたま漂流して辿り着いたわけではないのでしょうか。それとも多くの人々が大グループとして何艘ものボートで一度に移動してきたのかもしれません。

様々な文化が混ざり合う

現在は東南アジアの文化だけではなく、アフリカの一部の地域の踊りや、憑依的な儀礼もあります。これらがいつから伝わって来たかは不明です。そして船の発達などによりアラブ的な文化も入ってきて割礼などを行う人もいます。近代ではフランスの植民地になっていたこともあり、フランス的な影響お大きいです。
そのため性格はアジア的な感じで、仕事ではフランス的な考え方をする人も多いと言われています。

服装に関しては気候に応じて、アフリカ的なものを着用してり、アジア的なものを着こなすという柔軟な人々のようです。またマダガスカルは穏やかな国ではありますが、何事も書面にし証拠として残すという、きちんとした部分があります。マダガスカルの人々は、書類などの整理が非常に上手なようです。様々な要素が融合し、バランス良く素敵な国になっているのかもしれません。

奇跡の国マダガスカル

なぜアフリカ大陸の方が近いにもかかわらず、インドネシア辺りの人々がこの地に定住したのでしょうか。当時のインドネシア人々は稲作も行っていましたが、海との付き合いは欠かせないものでした。一方マダガスカルの近隣の東南アフリカの辺りの人々は、海を渡る必要はなく、自身の今ある土地で生活が完結できていたのかもしれません。

とはいえ大航海時代を迎えるより遥かに前の時代に、インドネシアの辺りから人々がマダガスカルまで到着するのは奇跡としか言いようがない出来事だったと言えます。それとも何か我々も知らないような、未知の何かを使用してマダガスカルまで辿り着いたのでしょうか。私が調べた限りでは、これだけの奇跡が起こりながら、特に宇宙人的な力で辿り着いた話もありませんでした。

何かしらあるのかもしれませんが、これといってマダガスカルに関しては、超常的な説で有名なものがない点も興味深いです。また実際口伝や文献でマダガスカルに渡った話がないようなので、明確な真相は未だに分からないようです。一説にはインドネシア辺りから、遠路遥々辿り着いた僅か20人程の女性がマダガスカルに定住したことが始まりだという話があります。そこから今では国として存在しているマダガスカルにロマンを感じてしまいました。

世界とアフリカの言語に関する記事はこちら

アフリカに近い言語ほど音素が増える?アフリカから遠くに位置する日本の言語は音素が少ない?(1-2)
人類発祥の地であるアフリカから遠ければ遠いほど音素が少ない言語になるという話があるようです。確かに日本の言語は音素が少ない言語であり、アフリカからは遠い位置にあります。音素とはどのようなものなのか、そして世界各国の音素の数を比較してみましょ...
スポンサーリンク
スポンサーリンク
アフリカ

寄付(donation)

スソネンポロペ半島
タイトルとURLをコピーしました