先日、本サイトのスロベニアの物語に出てくる主人公である「Črtomir」の記事を書いたのですが、改めて確認したいことがありスロベニアの友人に質問した時の話を述べていきます。今回の記事は、スロベニア語の発音について少々ご紹介していきます。
「Črtomir」のカタカナ表記について
改めてインターネット上で「Črtomir」とはどう記述されているのか調べた時のことでした。
もともとあまり日本語で情報があがっていないものなのでそもそも検索に引っかかる数が少なかったです。そして「チュルトミル」と「チェルトミル」の二通りの表記を見つけました。
私の記憶では、友人は「チェルトミル」と言ってたような気がするので当初はそのように表記をして書いていました。また、チュルトミルに関して関心を持った方がいましたら、こちらの記事も是非合わせてご覧ください。
「Čr」の発音について
IPA(国際音声記号)では「/tʃ/」という無声子音になります。わかりやすくイメージするために例を挙げると、似ている感じで対照的となる有声子音には「/dʒ/」があります
「/tʃ/」はアメリカ英語の場合なら、choke(/tʃoʊk/)、match(/mætʃ/)があります。「/dʒ/」については、同言語のjoke(/dʒoʊk/)、lunge(/lʌndʒ/)などがあります。
基本的には日本語の「チャ、チュ、チョ、チェ」と「チ」と似たような音のようです。
無声子音とは
声帯が震えない子音のことを言います。注意したいのは、母音でなく子音に関しての話というところでしょうか。
震えているか、そうでないかの判断には、喉ぼとけあたりを手で触れながら発音することでわかります。
スロベニアの友人に尋ねたところ
「Čr」の発音に関しては、日本語の「チ」を伴った感じの発音であることはわかったのですが、結局「Črtomir」と通して描かれている場合の発音に関してはいまいちわかりませんでした。
そこで、やはり直接友人にどう表記したら良いか尋ねることにしました。
日本語の発音に当てはめた場合
結論から言うと、日本語も堪能な方なのですがカタカナで表記する場合はよくわからないと言っていました。どちらでもいいのかもしれないとも言ってました。
「チュルトミル」という響きの方が日本的には馴染みやすい言い方のようにも感じます。ただ、異質な感じを出すなら「チェルトミル」かなぁと相談してみました。
最終的に「チュ」に決まる
「ウ」をあまり発音せずに「Čr」と発するという感覚のようで、「チュ」がカタカナ表記なら近いかもしれないと言っていました。
それで、このサイトでの「Črtomir」のカタカナ表記は「チュルトミル」に決定しました。もしご興味のある方は、是非「チュルトミル」に関する記事もご覧いただけたら幸いです。
カタカナ表記を追求するのも一興
日本語は、基本的に母音と子音がセットとなって構成されている言語となっています。なので、他の言語をカタカナで表す時、人それぞれの印象で表記の仕方が変わってしまうものなのかもしれません。
もちろん、正式にカタカナ表記として決まっているものもありますが、無いものに関して自身の感じたままに表現するのもありなのかもしれません。
ただ、今回の「Črtomir」にも正式なカタカナ表記があるのかもしれませんが、見つけることができませんでした。
ところで、母音と子音がセットの言語と言えば、スペイン語があります。ということは、カタカナ表記を読めば正確にスペイン話者には伝わるのでしょうか。
いつか、そちらの方も機会があればリサーチしていきたいと思います。