アルゼンチンの物の怪と言うとEl Pombero(エル・ポンベロ)?

南アメリカ

El Pombero(エル・ポンベロ)という南米の物の怪をご存知でしょうか。エグイ逸話もある物の怪ですが、時には人々に親切なことをしてくれる変わった存在です。基本的にEl Pombero(エル・ポンベロ)は人に対して無害な存在のようですが、時には洒落になっていないこともします。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

El Pombero(エル・ポンベロ)の存在を知ったきっかけ

以前の記事で述べた現在日本を発ったアルゼンチン友人Bとの「てけてけ」での話でEl Pombero(エル・ポンベロ)の名前を知ることになりました。きっかけはEl Cucuy(エル・ククイ)とは何なのかに関して尋ねた所、El Pombero(エル・ポンベロ)の話まで派生していきまいた。

よく固有名詞を出すと母国語が違う物同士が話す時、なかなか通じないことがあります。今回も案の定最初友人Bはなんのことか分からないようでした。そしてはっと気づいたようで友人Bは「ククイ!」と言いました。固有名詞を伝える場合は、「El」のような定冠詞を省いて伝えた方がスムーズなのかもしれません。

El Cucuy(エル・ククイ)とは

私はUFCを見るのが好きなのですが、特にトニー・ファーガソンという選手のファンです。彼は別名El Cucuy(エル・ククイ)と呼ばれています。そのため少々El Cucuy(エル・ククイ)が気になっており、今回の友人Bに質問することになりました。どうやら日本で言うナマハゲのような存在のようです。悪いことをすると身柄を攫いにくるそうで、ただ明確なルックスを持たない物の怪らしいです。

El Pombero(エル・ポンベロ)とは

友人Bから話を聞いていくとEl Cucuy(エル・ククイ)はどうやらアルゼンチンの物の怪ではないことがわかり、アルゼンチンでは「ポンベロ」が有名だと言っていました。特にアルゼンチンの北部で語られているそうです。日本でも北部の方で物の怪の伝承が多いという話をしまし、どこでも北の方が物の怪の話が多いのかという話になりました。

ただアルゼンチンの地理を考えると微妙に違うという結論にいたりました。どうやらスペインからの伝承ではないようで、南米に元々住んでいたグアラニーの人々の伝承から伝わっていったそうです。ルックスは毛むくじゃらな猿のようで、女性が大好きな物の怪と言っていました。ポンベロとはグアラニーの言葉で「夜の人」のような意味があります。

女性好きと言えどあまり洒落になっていない

女性を助けた逸話や人々の家の動物などの財産を守ったりもするようですが、悪戯もしてくるようです。また時には寝ている女性に夜這いをかけて妊娠させてしまうという悪戯では済まされない逸話もあるようです。昔は独身の女性が妊娠してしまった時はEl Pombero(エル・ポンベロ)の仕業だと騒ぎになることもあったようです。

日本の似たような物の怪がいる

日本では人間が産んでしまった物の怪は産怪と呼びます。岡山ではオケツと呼ばれる背中に毛がある亀のような産怪の伝承があり、すぐに殺さないと逆に妊婦が殺されてしまうそうです。名前の響きとは裏腹にこちらも洒落になっていません。

埼玉や神奈川ではケッカイ、長野の一部の地域ではケッケと呼ばれれる産怪がいます。毛むくじゃらで牛のような顔をしていたり、舌が二枚あるなど様々なルックスの伝承があるようです。

南米の物の怪

ここまでアルゼンチンの物の怪のEl Pombero(エル・ポンベロ)に関してまとめていきました。アルゼンチンだけではなく南米で広まる伝承のようです。信じがたいことや何らかの被害に遭った時は物の怪のせいにするというのは万国共通の事かもしれません。

El Pombero(エル・ポンベロ)は日本の話より、直接的に事を致すことにより産怪として出現する点が違います。ただ日本と南米で共通してる言えるのは、生まれた子が物の怪の場合は毛むくじゃらという点だと言えるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました