六本木の道端で会話していたら・・・狂人がいきなり友人に殴りかかってきた

雑記

ある日六本木で友人と遊ぶことになった時にいきなり殴りかかってきた狂人に出くわした時の話です。私の友人は服を着た状態からでも分かる程筋骨隆々で、このような人物に喧嘩を吹っ掛けるものなのかと驚きました。今でもその時の対処がベストだったのか分かりません。

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友人と久々に六本木へ

私が六本木で遊ぶことがなくなった頃に、久々に行くことになりました。その友人というのはアルゼンチン出身の友人で特に仲の良い人物です。普段は友人とは渋谷か浅草で遊ぶことが多かったのですが、六本木には行ったことないということで案内することになりました。

アルゼンチンの友人は格闘好き

友人はボクシングや柔術をやっており、たまに代々木公園で実演を兼ねながらアルゼンチンのボクシングを教えて貰うこともあります。友人が格闘技が非常に好きで、東京に滞在していた時は格闘技のジムでトレーニングしている程です。友人の住んでた地域では裸拳で友人とボクシングをしたりするそうで、私は話を聞きながら驚くばかりでした。

たまに友人数人とレスリングのようなことをして遊んだことがありましたが、私は瞬殺されました。。流石に裸拳で友人とボクシングまではしたことはないです。友人の話ではアルゼンチンでは人も危ないけど、何より狂犬が多くいるのが危険だと言っていました。実際に噛まれた跡を見せて貰いましたが非常に生生しかったです。

ただもちろん人も危険なようで何度か銃口を突き付けられたことがあったそうです。ただそのような場所に行かなければ平気だとは言っていました。ランニング中にも銃口を突き付けられたこともあるそうで、危険な場所を通ったのもありますが日本とは世界が違い過ぎると思いました。友人自体は至って温厚ではあるのですが、多少知らない人には警戒したり鋭いまなざしを向けている時があります。

六本木の朝方にトラブル勃発

六本木の様々な所で飲みましたが、夜の間は特に問題なく楽しい時間を過ごしました。そして朝を迎え駅近くに到着しガードレールに腰掛けながら友人と会話することになります。友人の本職はミュージシャンのためもっぱら音楽の話に花を咲かしました。

突如輩が現れる

突如見知らぬ輩が友人の斜め後から大ぶりのフックのような攻撃を仕掛けてきました。その輩と面識もなければ一言も話してはいないし、私たちが大声で騒いでいた訳でもありませんでした。

友人は死角に近い位置からの攻撃に関わらず造作も無く躱し、座っている場所から距離をとり、素早くファイティングポーズをとります。友人の方は先程までの感動的な話をしていた表情から一変し、スイッチが切りかわったように鋭い目つきになっていました。友人のその姿は見ているだけでこちらが身震いする程です。同時に私自体は輩に対する怒りよりも先に頭の中ではある友人との別れの光景が蘇ってしまいました。

以前暴力沙汰を起こして以来、日本へ来ることが出来なくなってしまったある国の友人がいます。そのことが過り、アルゼンチンの友人まで日本へいることが出来なくなったらどうしようということで頭が一杯になりました。実際その輩の攻撃や佇まいを見る限り、到底アルゼンチンの友人の相手にはなりそうにありません。友人に攻撃を加えられたら、大怪我をしてしまうということは容易に想像が付きます。

私は殴り掛かってきた輩を背にして、友人の前に立ち手を広げてカームダウンしてくれという感じのジェスチャーをしました。友人の凄みのためか私は声を出すことが出来ませんでしたが、とにかくジェスチャーで静止を促しました。すると輩が私に話しかけて来て、敬語で私に対して「なんか有名な方ですか?」と訳の分からないことを投げかけてきます。攻撃的な言い方というよりは、何か輩自体が我に返っているように見えました。

とりあえずその場を立ち去った

どう見ても相手が悪いですが、おそらく友人が攻撃を加えたなら過剰防衛になる可能性が非常に高いと感じていました。最初の攻撃の後は輩も攻撃をしてこなかったため、この場を立ち去ることが先決だと私は思い、友人を誘導して退避します。

以前他の知人同士が渋谷でトラブル起こした時に、双方は面識がなかったのですが、後日あるトラブルの話を加害者と被害者の話で知ることになったことがあります。そのトラブルは非常に大事になり、カメラでどのような行動を取ったか確認が行われたといたことがあります。六本木にもカメラがあるかもしれないと思いましたが、仮に友人が喧嘩をしてしまったらどちらにしてもこちらが悪くなる可能性が高いとも思いました。

退避してから友人を落ち着かせるために、日本にいれなくなった友人の話などをしました。友人はその話を聞いて、アルゼンチン人の場合はどうなるか分からないけど、それで日本へいれなくなるのはつまらないと言ってくれてほっとしたことを覚えています。

ただ私も必死に話していたせいか、やるなら目立たないとこでやるといいかもしれないなど余計なことも言ってしまいました。落ち着かせるためとは言え、その後幾日かして軽率なこと言ってしまったと非常に反省しました。

警察がやってくる

数分すると警察の方が私たちの元に寄ってきたため、輩に殴り掛かられたことを話しました。そして警察の方と会話をしている時に私たちの視界に輩が入ってきます。「あいつです!」と警察の方に言うと、奴かぁという雰囲気で「こちらが損するだけだから関わらない方が良いですよ。」となだめられてしまいました。

その輩は当時警察の間でも有名な人物だったのかもしれません。しかも警察の口ぶりや、友人のようなルックスの人物に喧嘩を売ってきたことや、訳の分からない言動から、アタリ屋か狂人の類かもしれないとも思いました。そして警察の方と話している私たちを輩が発見し、先程の終わりの感じと違い挑発しているかのように私たちの周囲を遠目でうろうろし始めました。

友人が輩に向かって飛び出していかないか心配になり、とにかく友人と話すようにして気を逸らすように努めました。気付けばいつの間にか輩がいなくなっており、警察の方とも別れてその日は解散となりました。帰りの電車に乗りながら様々なことが頭や心の中で巡っていたのを覚えています。

何かしてやれることはあったのか?

こういう場合は何かやりようがあるのか今でも分かりません。法律のことは良く分かりませんが、こちらはただ我慢するしかないのでしょうか。友人は警察が大事にはしたくないようにも感じたと言ってましたが、確かにそうだったかもしれません。自身のことならまだしも、友人が非常に我慢しているのが辛かったです。

六本木には何度も昔行っていましたが、特にこのようなことがほとんど無かったため、改めてあんな人間もいるんだなと実感させられました。友人にとって初めての六本木がこのようことになってしまって残念です。当時の私は知人や友人が誰かと喧嘩になっても基本的に止めることはなくそのままにするタイプでした。

特に喧嘩を吹っ掛けた割には誰かが止めてくれるのを待っているように感じる人物も数人おり、そのようなスタンスを取っていました。ただアルゼンチンの友人に関しては流石に止めに入りました。喧騒から生まれたトラブルではなく、友人が他の国の人でもあったし、友人自体が攻撃を加えたら相手はタダでは済まないという思いもあります。

1866946 / Pixabay

身体的には無事でも、友人は非常に心を痛めたと思います。きっとアルゼンチンではあのような状況では即喧嘩をするのかもしれません。友人の怒りを収めるために何かしてやれないかと思いましたが、私はただただ無力でした。非常にフラストレーションの貯まる出来事でしたが、友人が私の願いを聞いて拳を収めてくれたことに非常に感謝してます。

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