クラウドノイズにも定評のあるチーフスホームで行われるチャンピオンシップ。実力ではチーフス、アンダードックとして駆けてきたタイタンズ、果たして勝つのはどちらか。今季特に冷静なプレイを行う次世代の王マホームズか、迫力あるランのヘンリーか、誰が特に目立つ試合だったでしょう。
チーフス対タイタンズ2020AFCチャンピオンシップ
確かレイブンズ戦の時は見かけなかったのですが、チーフス戦では進撃の巨人をモチーフにした動画がいくつか見られました。NFLではチームによってこのような面白い動画見ることが出来るのも楽しみの一つです。それではさっそくチーフスとタイタンズ戦に関して見ていきましょう。
チーフス対タイタンズ前半戦
立ち上がりはヘンリーのランから始まり、プレイアクションからA・J・ブラウンが一気に敵陣30ヤードまで進みます。その後もコーリー・デービスへのパスが決まり、がファーストダウンを更新し、エンドゾーンまで残り12ヤード程まで迫ります。ここでパスを連投しますが全て不発に終わり、キックを決めてとりあえず3点を獲得しました。あの勢いならタッチダウンは欲しかったですが、まず得点を先制出来た点はタイタンズとしては良かったと言えるでしょう。
チーフス反撃ならず
初手からターゲットが空いておらず、マホームズが走り出しますが、コレアが追いかけて外に出されます。次のプレイでもケルシーがカバーされており、その隙にコレアにサックされました。3rdダウン10の場面ではケルシーに放るもパスインコプリートとなり、チーフスはファーストドライブで得点出来ませんでした。
タイタンズの必勝パターンか?
ブロックも良く、ヘンリーが一発目でファーストダウンを獲得します。その後、早くも流れを逸するかと思われる危機が訪れました。タネヒルのパスはブリーランドにインターセプトされてしまいます。しかし判定はインコプリートになり、タイタンズの攻撃は続行となりました。
チーフスの反則が追い風となる
タイタンズの攻撃は勢いを増していきます。さらにチーフスディフェンスが連続で反則を犯し、タイタンズの勢いに拍車を掛けます。しかしヘンリーで進んで行きましたが、敵陣30ヤード付近3rdダウン2のシチュエーションで、サッグスがタネヒルのパスをディフレクトとしました。ただ今回のタイタンズはアグレッシブで、ギャンブルを選択し、ハンフリーズがパスをきちんとキャッチしファーストダウンをもぎ取ります。
その後ジョンヌ・スミスへのパスが通り残り4ヤードまで迫りました。エンドゾーン付近で前回でも魅せたワイルドキャットを繰り出してきます。今回はヘンリーがそのまま進み見事にタッチダウンを決めます。この時点で0対10になりタイタンズの必勝パターンとも思える試合運びとなっているようにも見えます。特にリードしてからのタイタンズは驚異というは前回の試合でも身に染みてます、、
チーフスついに反撃開始
リターナーとして定評のあるハードマンのリターンはまたしても振るいませんでした。しかしヒルのスーパーキャッチで一気に詰め寄ります。敵陣の38ヤード付近4thダウン2に追い詰められ、ついにギャンブルを選択します。ここでケルシーがしっかりパスを取りファーストダウンを更新します。エンドゾーン付近でヒルが魅せました。ヒルが反対側へ走り込み、他を寄せ付けないスピードでタッチダウンを奪います。
タイタンズの流れは衰えず
相手に点数取れた後に、タイタンズはフォルスタートを犯します。しかし流れが傾いてきたかと思いきや、まだまだタイタンズの勢いは衰えません。パス、ランと繋ぎ敵陣まで侵入します。37ヤード付近3rdダウン7で、チーフスのクラークががオフサイドを犯し、3rdダウン2となります。
そこでハンフリーズへのキャッチが成功しファーストダウンを更新しました。その後もヘンリー、A・J・ブラウンで進み続けました。しかし残り13ヤード付近でタイタンズが反則を犯し1stダウン20となります。この試合は両チームとも反則が目立つ印象がありました。そのためテンポが全体通してあまり良くない感じがします。
チーフスの反則
3rdダウン22のシチュエーションまでチーフスはタイタンズを追い詰めますが、ブリーランドがパーソナルファウルを犯してしまいます。そこまでアグレッシブに行かなくてもファーストダウン取られなかったかもしれません。
HE'S ELIGIBLE! @DennisKelly67 | #TENvsKC pic.twitter.com/fUdWLpluh8
— Tennessee Titans (@Titans) January 19, 2020
更新後、2ndダウンで残り数ヤードになりす。またヘンリーが行くと思いきや、OTのデニス・ケリーが飛び出しワイドオープンになり見事キャッチし、タッチダウンとなりました。この時点で7対17になり、チーフスを引き離します。
チーフスの選手のキャッチ力
ハードマン35ヤード越えのリターンをやっと出し、流れも変化してきます。出だしこそチーフスの攻撃が繋がっていませんでしたが、タイタンズのイーリガルコンタクトに救われファーストダウンを更新してしまいまいました。そこからデマーカス・ロビンソン、サミー・ワトキンスらがキャッチで一発でファーストダウンを更新していきます。
たちまち20ヤード付近まで攻め入り、ヒルが中央に切り込んで一気にタッチダウンを決めました。どのキャッチも素晴らしいキャッチで、チーフスの選手の優秀さを感じました。そして13対17となります。
第2クォーター終盤
ヘンリーのランで攻めますが3rd9となり、更新も出来ないまま2分残しパントになります。チーフスはリターン時の反則を犯し、自陣の14ヤーマ付近から攻めることになります。チーフスのタイムは二つです。デイミエン・ウィリアムスが素晴らしいセカンドエフォートを魅せました。再びデイミエン・ウィリアムスが活躍、パスを取りさらに攻め込みます。ケルシーが進み、マホームズも足で稼ぎます。
そしてフィールドゴールレンジ付近まで迫ります。今季のマホームズは様々な激闘を乗り越え、さらに肝が座ったようにも見えます。残り35ヤード付近まで進んだプレイでは、隙ががあると見るやマホームズがそのまま走りこみ一気にタッチダウンを決めました。21対17となり、帳尻を合わせるかのように、前半終了間際に逆転します。後半戦はチーフスからの攻撃のため、ここでタッチダウン出来たのは非常に大きいです。
チーフス対タイタンズ後半戦
チーフスのリードで折り返し後半戦が始まりました。前半戦は始終タイタンズがリードしつつも、タイタンズがしばしば反則を犯したため、チーフスに巻き返す機会を与えてしまったのかもしれません。前半選手はタイタンズが二倍近くのポゼッションタイム使っていましたが、最後の最後にタッチダウンを許してしまったため、勝敗の行方に響きそうです。
ファーストドライブは得点出来ず
チーフスはリターン時の反則により自陣の10ヤード付近から攻撃を始めることになりました。ファーストダウンの更新続けました。3rdダウン3の場面で、サミー・ワトキンスのキャッチ時、足が出たという判定がありました。しかしチャレンジにより判定が覆り、ファーストダウン更新となりました。
その後も変わらずチーフスの攻撃のテンポはそこまで良くなかったです。47ヤード付近3rdダウン10の場面で、パスはつながらず、後半のファーストドライブはパントに終わりました。
タイタンズも同様に
一度は3rdダウン7からアダム・ハンフリーズにパスが通り、なんとか更新します。再び3rdダウンのシチュエーション。残り1ヤードであったのですが、タイタンズが反則を犯してしまい3rdダウン11になりました。パスができないと見るや、タネヒルが自ら走り出しましたが、数ヤード届かず攻撃権が終了します。
チーフスがじっくり時間を使う
ランを多めにじっくり攻め、7分以上使い切り時間を潰すドライブになりました。タイタンズディフェンスはヒルに苦しめられます。そしてケルシーのブロックが効いている中、デイミエン・ウィリアムがランでアウトサイドから迫りタッチダウンし、28対17となり点差が開きます。
チーフス対タイタンズ第4クォーター
タイタンズはここで3点でも取れないと逆転することが非常に困難になります。しかし自陣25ヤード付近から、パスで連続で攻めましたが、最後はサックされてしまい得点出来ませんでした。
チーフスが詰みとなるような得点
タイタンズのパントがうまく行き、チーフスは自陣12ヤードからの攻撃になります。相変わらず順調に進みましたが、3rdダウン6のシチュエーションを迎えます。しかしサミー・ワトキンスがローガン・ライアンを抜き去り60ヤードほどをゲインし、タッチタッチダウンを決めました。試合時間は残り7分30秒となり、これは勝敗を決するプレイとなるかもしれません。
フェイクパントで粘る
Fake punt #TENvsKC @brettkern6 ➡️ @amanihooker37 pic.twitter.com/siIvUA4tAb
— Tennessee Titans (@Titans) January 19, 2020
自陣深いとこからスタート、ここでもランから始めましたがヤードロス、ファーストダウンを一度も取れずにドライブが終わるかという展開になります。しかしフェイクパントからなんとかファーストダウン更新しました。
Touchdown Anthony Firkser #TENvsKC pic.twitter.com/6mKxzGSGGd
— Tennessee Titans (@Titans) January 19, 2020
そして多少流れを掴んだのか敵陣まで進入し25ヤード付近からTEの86番へパスを投げ、タッチダウンし、35対24となり希望をつなぎます。
多少詰め方に難はあったが
That. Just. Happened. pic.twitter.com/dtJXjJHWWx
— Kansas City Chiefs (@Chiefs) January 19, 2020
チーフスはここで初手では外に出てしまうラン、二手目ヤードロスの中央ランをしてしまいます。ここでタイタンズがチャンスと見るや、すかさずタイムをし時間の消耗を防ぎます。3rdダウン10、マホームズが奥へ行ったハードマンに投げ込みます。しかしここでタイタンズはミスを犯してしまいました。タイタンズのトラメイン・ブロックがインターフェアをしてしまい、チーフスは敵陣40ヤード付近まで進んでしまいました。
さらにトゥー・マッチ・オン・ザ・フィールドを犯しチーフスに5ヤード進まれてしまいます。チーフスはランで時間を潰しましたが、3rdダウン9からパスインコプリートでパントになります。パントの時にディレイにして下がってからパントしました。しかしそれをやるなら3rdダウンの時点でランで時間を流した方が良かったのではと思いました。アンディ・リードは試合運びに難があると言われるのは、このような点でしょうか。
タイタンズは得点ならず
JUMP FOR JOY, KC pic.twitter.com/Qv0QUjqx6j
— Kansas City Chiefs (@Chiefs) January 19, 2020
タイタンズの攻撃になり、ここにきて両者反則を犯します。しかし3rdダウンでチーフスがファーストダウン更新を阻止しました。4thダウン6でタネヒルがコケてしまい試合はチーフスの勝利で終わりました。
チーフスがついにスーパーボウル進出
タネヒルはマイアミ凱旋とはならず、50年ぶりにチーフスはスーパーボウルに進出となりました。タイタンズのチーム力をチーフスの選手それぞれの力が上回ったという感じでしょうか。タイタンズはやや反則が多かったとは言え、ベストを尽くしたように見えました。
余談ですがケルシーがビースティを熱唱したのにはウケました。スーパーボウルは赤いチーム同士の対決になります。両者の戦いは陸上戦のナイナーズか、陸空と攻めることもできるチーフスか。ナイナーズも強いですが、打ち合いとなるとチーフスに分がありそうです。
ついにAFCを制したマホームズ、これからもNFLを引っ張っていく存在となっていくでしょう。某名QBと同様に激しめ?の伴侶や恋人がいる人物は、かえって英雄になれるのかもしれませんね。 QBではガロポロよりマホームズの方がメンタル的にも上のように感じます。ただある意味諸刃とも言えるアンディ・リードの采配が、ナイナーズがチーフスに付け入る隙を与えてくれるかもしれません。